2018年10月


アリとの一戦に敗れたフォアマン。その後、王座復帰を狙って再起戦を戦います。

が、ジミー ヤングとの試合でダウンを奪われ判定負け。試合後のロッカールームで昏倒して意識を失います

が、そこで神の啓示を受けます。

そして、ボクシングを引退し、教会を開き、宣教師としての道を歩み始めます。

それまでは威圧的な態度が多かったフォアマンですが、これを境に周囲が気味悪がるくらい、とても

おおらかで優しい男に変わったそうです。

しかし、離婚による慰謝料や養育費の為に資金繰りに行き詰ってしまいます。

そして資金を調達する為にカンバックを決意します。

引退から10年が過ぎ、でっぷりと太った体は130Kg(だったかな?)。その姿を見て誰もがフォアマンを

笑ったそうです。

が、周囲の予想に反してフォアマンは勝ち続けます。アーチー ムーアに師事し、クロスアームブロックと

試合運びを授けられ、連戦連勝。実に24勝23KOの戦績で42歳で世界タイトルへの挑戦権を得ます。

今でこそスポーツ科学が発達した影響か、選手生命は昔と比べて長くなり、30半ばの世界チャンピオンも

ざらにいますが、当時は30歳と言えばもうキャリアの終わりが近付く年齢で、10年のブランクを挟んだ

フォアマンが42歳で世界タイトルに挑戦することになるなどとは誰も想像出来なかったことでした。

フォアマンは「中年の星」として注目を集めるようになりましたが、ある取材に際してフォアマンは

「自信が足りない」。と述べたそうです。

次々に対戦相手をキャンバスに沈めるフォアマンが「自信が足りない」とは如何に・・・。

迎えた世界挑戦。時の王者はイベンダー ホリフィールド。

若き王者と真っ向戦い、王者をピンチに追い込むシーンもありましたが判定負け。

王座返り咲きはなりませんでしたが、世界からは大いに称賛されました。

特集番組なども組まれたのですが、その中でキンシャサでのアリとの一戦に触れ、「あの試合でアリは

タイトルだけでなく、私から威厳というものを全て奪い取っていってしまった」と語りました。

「自信が足りない」とはこの事だったのでしょうか。ちなみに試合開始前のリング上にはアリが激励に

訪れて、「炎のように祈っているよ」と囁いたそうです。「言葉の真意は分からなかったけれど、とても不思議

な気分だった。自分の世代はもうみんな引退してしまっていたのだからね」とアリとの再会を邂逅しました。

その後も王座返り咲きを狙って試合を続け、WBOチャンピオンのトミー モリソンに挑みますが判定負け。

そして1994年、ホリフィールドからタイトルを奪ったマイケル モーラーに挑戦するチャンスに恵まれます。

三度訪れたチャンスにフォアマンは全身全霊のトレーニングで望みます。

そして、「この試合だけは自分の為だけに戦う」と言って、アリに敗れた時と同じトランクスを履いてリングに

上がりました。が、試合はやはり若さには勝てないのか、モーラー優勢で進みます。

しかし迎えた第10R、フォアマンのワンツーがモーラーを捉え、モーラーがダウン。

テンカウント。45歳9か月。カンバックした時は誰もが笑った中年のフォアマンが「奇跡」を起こしました。

「キンシャサの奇跡」から実に20年ぶりの王座復帰でした。

勝利の瞬間、フォアマンは一瞬天を仰ぎ、くるりと向きを変えコーナーに跪きます。神に感謝する姿でした。

試合後、フォアマンは「アリの亡霊が消えた」と語ったとか。

20年前、アリに敗れたその日からずっと悪夢と戦っていたんですね。

その後フォアマンは数試合した後リングを離れました。「足りない自信」を取り戻したのでしょうね。

何てドラマチックなボクサー人生なんでしょう。

そして時は流れ、フォアマンも今年で69歳。元気に宣教活動に励んでいるでしょう。

ちなみに余談ですが、フォアマンにはかなり若い息子がいて、息子もプロボクサーになったそうです。

が・・・



何と!息子は子供の頃は父親が元世界ヘビー級チャンピオンだった事を知らなかったそうです。

そのことに関してフォアマンは「別に語って聞かせることでもないので」と答えたそうです。

ビッグ ジョージの愛称は身体の大きさだけでなく、人間の器の大きさもさしているそうです。

フォアマンは息子に自分の武勇伝を語って聞かせるよりも、よく勉強するようにと言い聞かせていたそうです。

器の大きい男は違いますね。そんなフォアマンのびっくりエピソードでした。

P.S. 11月18日(日)は大会遠征の為、臨時休業とさせて頂きます。ご了承ください。

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昨日の昼一のジム。昨日もオープンからたくさんの方が練習に来られました。で、土曜の教訓を生かし?

手が離せなくなる前に写真撮っておきました(笑)。

さて、明日、10月30日はジムは休館日ですが、何の日かご存知でしょうか?

「キンシャサの奇跡」の日です。「キンシャサの奇跡」と聞いてピンとくる人もこない人もおられるかと思います。

「キンシャサノキセキ」?と思った方、競馬ファンですね(笑)。わたくし、ギャンブルはやりません(笑)。

「キンシャサの奇跡」とは1974年の10月30日にザイールのキンシャサで行われた世界ヘビー級タイトル戦

のことです。挑戦者のモハメド アリがチャンピオンのジョージ フォアマンを大番狂わせの8RKOで勝利した

試合です。

当時、私はまだ1歳になっていない頃なので、当然リアルタイムで観ていたわけではありません。

そもそもアリの試合自体、リアルタイムで観たことはありませんが、アリの激動のキャリアの中でこの一戦が

アリ自身を真に「ザ・グレーテスト」に押し上げた一戦だったのではないかと思います。

どうしても勝者のアリにスポットが当たりがちですが、今回は意表をついて、敗者のジョージ フォアマンに

スポットを当ててみたいと思います。何故かって?フォアマンの試合はリアルタイムで観たことがあるのと

フォアマンも後に「奇跡」を成す人だからです。

ジョージ フォアマンは学校もまともに行っていなかった不良少年(言い方古い?)として少年時代を過ごし

ます。後に職業訓練を受けながら、ボクシングに出会い、ボクサーとしての道を歩み始めます。

そして1968年のメキシコオリンピックでヘビー級の金メダルを獲得し、プロデビュー。連戦連勝。

ほとんどの試合をKOで終わらせ、世界タイトル初挑戦にこぎつけます。

時の世界チャンピオンはジョー フレージャー。アリから初のダウンを奪い、初黒星をつけた選手です。

後にフォアマンはこの試合の時のことを振り返り、こう語っています。「私はいつも試合前にリング中央で

相手を睨みつけて、相手が目を下にそらしたら勝てると思っていたんだが、この時ばかりはフレージャーに

下を向いて欲しくなかった。何故なら私の足は恐怖で震えていたんだ」。

が、試合が始まると一方的な展開でフレージャーから計6度のダウンを奪い、2RTKOで王座を獲得します。

その後、日本で初防衛戦をこなし、迎えた2度目の防衛戦の相手はケン ノートン。

ノートンはアリの顎を砕き、アリに二度目の敗北を与えた選手。

が、この試合もわずか2Rで終わらせてしまいます。

そして迎えた1974年10月30日の三度目の防衛戦。挑戦者はアリ。フレージャー、ノートンに敗れたアリは

もうピークを過ぎたと見られ、対するフォアマンはまさに今真っ盛り。当然予想はフォアマンの圧勝。

ザイールでは試合前、フォアマンに「アリを殺すなよ」という言葉が投げかけられたほどだったそうです。

そして試合開始。圧倒的不利の下馬評にも自信家であるアリ(もちろん努力に裏打ちされたものです)は

前半のフォアマンの攻勢をさばいて、長丁場の経験のないフォアマンがスタミナ切れしたところに勝負を

かける作戦でした。が、実際に試合が始まってみるとアリはフォアマンの追い足が思っていたより達者で

あることに気づきます。加えて、この会場のキャンバスは柔らかく、フットワークを生かすには不利である

と気付きます。が、もう一つ、ある事に気付きます。「この会場のロープは緩い」という事に。

そこでアリは大胆な作戦変更にうってでます。「ロープ ア ドープ」。

足を止め、ロープにもたれ、ロープのたわみを利用してフォアマンの強打を殺すという作戦です。

この作戦に出たアリを見て、セコンドのアンジェロ ダンディは「何をやってるんだ!足を使え!」と絶叫した

そうです。

猛然と攻め立てるフォアマン。ロープ際でフォアマンの強打に耐え続けるアリ。

そして訪れた8R。フォアマンは打ち疲れ、スタミナ切れしてしまいます。

その時が来るのを待ち、耐えに耐え続けたアリ。

体を入れ替えてフォアマンにパンチを叩きこむアリ。もんどりうって倒れるフォアマン。

アリが「奇跡」を起こし、世界ヘビー級チャンピオンに返り咲いた瞬間でした。

(続く)・・・。

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ちょっと寂しい写真ですが、昨日のピークタイムを過ぎた時のジム。昨日は皆さんの来られる時間帯が

集中していましたね。ピークタイムはミット受けっぱなしで写真撮る余裕もなかったです。

今度の大会に出る人も、そうでない人も、目一杯練習してました☆

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昨日のピークタイムのジム。と言ってもやはりいつもと比べるとやや人数が少ないですね。

毎年夏が終わって涼しくなると、練習に来る人が少なくなる不思議。何故でしょう?

話は飛んで、右アッパー打ってるHくん。なかなかいいフォームで打てるようになってきましたね。

あともうちょっと左ガード上げようか。その調子☆

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ジムの窓から見た昨日の青空。これだけスカッと雲一つ無い青空はこの秋初めてな気がします。

ぐずついた日が多かったですからね。文字通り天高くです。

朝夕は寒くなってきているので風邪などひかれないようにご注意ください☆

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